HMA

HMAとは、かつてのPC/AT互換機において、メモリの最下位から1MBの点より始まる、およそ64KBのメモリ領域。より正確には、物理アドレス100000(h)から10FFEF(h)までの 65,520バイトの領域のこと。かな漢字変換プログラムなどの常駐プログラムなどに使われた。　Intel社のi80286 以降のプロセッサでは、A20ライン(アドレスの第21ビット目を表す信号線)が存在するが、リアルモードのデフォルトでは、このラインは無効化されているため、メモリアクセスはコンベンショナルメモリとUMBをあわせた、下位1MBのみに限られている。　しかし、このラインをアドレス演算機に接続して有効化することにより、セグメントレジスタを適当に設定すれば16ビットのアドレスレジスタでも1MB以上に存在するメモリの一部にアクセスできるようになる。この領域がHMAである。メモリの利用が厳しく制限されたMS-DOSで少しでも多くの領域を利用するために用いられた。



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